疑問点とまとめ

 さて、この本を読み終えて、私が企業家に対して大きく抱いていた2つの疑問点が明らかになった。

一つは企業家と資本家の違いについてである。

このことから、企業者は現状をイノベーションによって創造的に破壊し、経済発展の新次元をもたらす、つまり新しい手段を用いて新しい企てをする人物であり、資本家とは企業体に資本を提供し、経営を担う、経済的リスクを負う人物であると理解した。

二つ目は、企業者にはどのような能力が必要なのかという疑問である。

また、経済の分野における指導者としての企業者自身は、新しい可能性を「発見」したり「創造」したりする必要はない。

 シュンペーターは、このように経済について数々の論述をしてきた。

私は彼がまだ資本主義も発展していないような世の中で若くしてこのような理論を述べることが出来たのかが不思議であった。

この本を参考にすると、シュンペーターは若くから語学力が堪能で多くの文献を読み、世界の思想を理解していたのだという。

この時点ですでにシュンペーターは祖国であるオーストリアの学派枠を超えていたのだ。

シュンペーターはこれまでの人物の中でも、それほど偉大な人物であったのだ。

これからもこのシュンペーターの理論はずっと受け継がれていくだろう